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きみといると 2 (アクションコミックス)

単行本情報

感想・レビュー

かがみふみをさんの描く恋愛漫画『きみといると』第02巻。
1巻の終わりで山河さんが岩井くんを異性として意識し始めて、その続きがこの2巻。
もちろんかがみふみをさんらしい表現が満載。
『ちまちま』と『まちまち』よりもさらに一段階おもしろくなってる。

まず話の内容について。
異性としてなのか友達としてなのか、思い悩んだ山河さんが岩井くんを避けてしまう。
最初からずっと不器用だけど、2巻の最初の半分ぐらいはもうほんと全開って感じ。
結局二人は二人なりの結論っぽいものを出す。
それが2巻の前半で、後半はさらにそこから一歩踏み出そうかな?という雰囲気に。
前半ですれ違っていた分後半の二人は活き活きして、読んでいて楽しかった。
3巻では「胸がギュッとなる」というのがメインになるだろう。

前巻も思ったけど、二人の距離の取り方と会って話すときの話の流れにすごく共感できる。
日常の何気ない会話から急にどぎまぎするような雰囲気になる所は特に良い。
表面上は取り繕ってるんだけど頭の中では色々考えてしまうんだよね。
そこからさらに一歩踏み込んだシチュエーションがこの漫画の肝だと思う。
大抵は山河さんの何気ない(天然な?)一言でその場面に突入する。
うまくいえないけどその後の余韻がとっても心地良い。
初々しいっていう言葉とは少し違う気がするなぁ。
ここは「何ともいえない雰囲気」ってことにしておこう。

2巻を読んで岩井くんがすごくいい男だということを再認識した。
最初から会話がうまくて良い感じだったけど、それに優しさがプラスされてすごく良い。
かがみふみをさんの描く男の子って内気と見せかけて実は積極的だよね。
山河さんは悩んで考え込む場面がちょっと多すぎるかも。
まぁ考え込んだ末の天然っぽい会話が可愛いんだけどさ。
前半部分は考え込む場面が多すぎてちょっと読み流してしまった。

次の巻に大期待。