『恋する放課後』に次ぐ槍衣七五三太さんの2冊目の単行本。
展開・キャラ・シチュエーション・絵など、全てにおいて特筆すべき所は無し。
ものすごくふつーの純愛系エロ漫画。
それ以上でも以下でもない。
しかしある意味で最近のエロ漫画では珍しい漫画かもしれない。
エロ漫画には「何でこんな変なものを付けたんだ」っていう付加要素が多すぎる。
性癖ってのは人それぞれだから仕方ないんだけど、それにしても変なものが多い。
でもこの『あいらぶ!』はそういう変な付加要素が一切ない。
あくまで初々しい恋人二人の明るいセックスだけ。
それを良いと感じるか悪いと感じるかは人によるけど、自分は良いと感じた。
キャラについては前述した通り、目新しいものは無し。
Hシーンは純愛系にしてはそこそこ長いかな。
でも個人的に必須である『必死さ』が全くない。
明るすぎるというか、普通の会話の延長上にセックスがある感じ。
変な付加要素がないのはいいけど明るすぎるってのもちょっとダメかも。
まぁ何が言いたいかというと、実用的ではないね。
あと絵が単調すぎる。
トーンの使い方と線の描き方がイマイチ。
全体的にもう少し肉感的にしたほうが個人的には好きだな。
これからずっと純愛路線で続けられるのなら続けて欲しいけど……
このままだと変化球が必要になると思う。
メインのテーマはちゃんと残して更なる向上を目指して欲しい。
ってことで次の単行本に期待。