『あまみドコロ』は睦茸さんの2冊目の単行本。
コアブックスとしては初単行本になる。
今回はコミメガとホットミルクの漫画を収録。
両方とも購読してるから読む前からこの本読む前から内容は知ってるんだよね。
読んだことないのはコミメガH収録の1本だけかな。
まぁそれはいいとして、まずは漫画全体のこと。
これはすごく、ものすごく惜しい。
キャラの設定やストーリーはまさにエロ漫画という感じで良い。
特にキャラはアホばっかり(褒め言葉)で個人的にはかなり好き。
変に暗い話もないし明るく楽しいエロ漫画としてかなり高レベルだろう。
でも肝心のエロシーンが惜しい。
睦茸さんの絵の良さが全く出ていないというか……
ディフォルメしすぎるのを抑えているように見える。
ぷにぷにした肉体が売りなはずなのにいききっていないような。
エロ漫画なんだしもう一段階漫画的にしても大丈夫なんじゃないかな。
睦茸さんの絵が好きな人はどこまでもついて行けると思う。
まぁ個人的な意見だからアレだけど。
好き嫌いが分かれる絵だから好きな人はとことん好きだろうから。
ちなみに前作の『ちちこき』と違って今回は純愛のみ。
純愛1本に絞ってくれたであろう編集さんに感謝せねば。
ここからは個別の感想を。
単行本のタイトルにもなっている『あまみドコロ』
漫画3本+カラー短編1本+描き下ろし1本。
話は真っ直ぐ進むんだけど続き物じゃなくて1話完結な感じ。
人気がでたから後から色々描いていったんだろうね。
内容は簡単に言えばキス魔の幼馴染み『あまみ』との純愛もの。
いつでもどこでもキスをしてくるあまみとラブラブするだけの漫画。
こういう風に直球でラブラブする漫画って意外と少ないよなぁ。
ラブラブしつつも普段はちゃんとした会話の掛け合いがあるのも高評価。
あまみのキャラの良さと相まって人気が出たんだと思う。
実際自分もホットミルクでこれを読んだとき「当たりだ!」と思ったし。
エッチの内容は普通のセックスとフェラとパイズリぐらいで特殊なものはない。
キス魔っていう設定なんだから3ページずっとキスだけしてるようなシーンがほしかった。
描き下ろしはあまみと風呂場でエッチする12Pの漫画。
内容は普通だけど断面図(というか女体透明化してちんこみせる)をやりすぎ。
そういうのは脳内補完するからアングルに拘ってちゃんと肉体を描いてくれ。
ここぞというときだけに描けば良い見せ方も出来ると思う。
次は『たぷとろすいむ』
水泳部の顧問と水泳部員の女の子の話。
睦茸さんお得意のぷにぷにした体を存分に堪能?できる漫画。
今回の単行本のなかではこの漫画が一番好き。
出来るならオイルマッサージの部分をもっともっと描いてほしかったかな。
セックスの最中にヒロインのお腹を揉むシーンがあるんだけどこれが凄く良かった。
やけにエロくてそれだけで2ページぐらいいけそうな気がする。
次は『いやしまい』
これも人気がでたのか2本ある。
お兄ちゃん大好きな妹と弟が好きだけど素直になれない姉。
姉のちょっとした葛藤はあるけど全体的には明るい。
妹がひたすら従順でベタなキャラでちょっと驚いた。
ちょっとやりすぎかもしれないけど個人的には好き。
睦茸さんは従順で可愛らしいキャラを描くのがうまいな。
押さえるべきポイントをちゃんと押さえてくれる。
一般誌の漫画ではくどすぎるだろうけどエロ漫画にはピッタリだね。
次は『MAXあかり』
疑問に思ったことを試さずにはいられない幼馴染みのあかりとの話。
いわゆる天然キャラってやつ。
睦茸さんはこういうキャラを描くのもうまいね。
天然キャラはやりすぎるとアレな人に見えてしまうし。
正直に言うとこの子はちょっとアレな人に見えるけど個人的には問題なし!
嫌いな人には全くダメだろう。
最後は『やわらかアンリミテッド』
いきなり女の子が家に押しかけてきたというベッタベタなエロ漫画。
巨乳好きの主人公の元にパーツ愛好倶楽部から巨乳の子が送られてくる話。
こういうトンデモ展開が許されるのもエロ漫画特有だね。
服をきたままのパイズリ、いわゆる着衣ズリがメインで好きな人には堪らないだろう。
個人的にはパイズリより巨乳いじりのほうが好きだからイマイチ。
パイズリがメインだけどセックスシーンもちゃんと描いてあるからいいけど。
全体を振り返ってみるとやっぱり少し惜しいな。
たぷんたぷんですごくやわらかそうな肉体を生かし切れていない。
体中をマッサージしまくる漫画とかなら睦茸さんの良さを存分に味わえそう。
どこか1点に描写を集中させた漫画を希望。
まぁでもあくまで「惜しい」ってだけですごく良いエロ漫画です。
絵が合うのなら間違いなくオススメ。