大友卓二さんの初単行本。
表紙の絵が気に入って衝動的に購入。
久しぶりの表紙買いで当たりか外れか怖かったけど、どっちでもない中途半端な出来だった。
まずこの本の半分を占めている『ずっと夏休み』シリーズについて。
兄+妹2人の単純な構図にすればいいのに微妙な展開を入れてるから変な違和感を感じる。
妹たちの男友達との話は正直必要ないというか邪魔。
兄の気持ちと行動を描写描写したかったんだろうけど、アレは個人的にはイヤだ。
さらに冒頭の『幼い頃の結婚の約束』が物語の進行上特に意味をなしていないのも痛い。
しかも妹が兄のことを好いている理由の描写が全然無くてガッカリ。
兄妹共にキャラが全然定まってないし。
絵だけは好みなんだけどエロ描写が薄くて短いからあまり実用的ではない。
他の短編は全体的にバカっぽくて良いエロ漫画だと思う。
絵にばらつきがあるけど下手だと思うものはほとんどない。
でもやっぱりエロ描写が薄いんだよなぁ。
せっかく良い身体を描けているのにほんと勿体ない。
あともうちょっと何かがあればこの人のエロ漫画は化けるはず。
余談というか、この人の絵はレオパルドさんと睦茸さんに似てるね。
二人の描くエロ漫画が大好きだからこの本を表紙買いしたのかも。
まぁ何にせよ、もう一段階エロくなるのを期待しているので頑張って欲しいです。